妊活サプリは栄養補給によって体質改善を目指すものがほとんど
基本的にサプリメントは健康食品です。不足しがちな栄養分などを補うための食品であり、薬のような即効性はありません。「すぐに効果が出てほしい」という方が多いかと思いますが、即効性があるということは、副作用のリスクも高まるということです。
また、急激に体質が変化すれば、それだけ反動も出やすくなります。さらに、薬事法など法律上の制限もあるため、妊活サプリはあくまでサプリメントであり、即効性はないという点を理解しておきましょう。
妊活サプリは、1ヵ月程度の継続を目安に使用しましょう。年齢や体質によって大きく変わりますが、細胞の生まれ変わりのサイクルは数週間から2ヵ月程度といわれており、体質に影響が現れ始めるのに数週間かかります。このサイクルは、年齢を重ねるほど緩やかになっていきます。
また、運動不足などの要因が重なった場合にも遅れが生じることがあります。妊活を始める1ヵ月ほど前を目安に妊活サプリを飲み始めたほうが、効果的でしょう。
さらに、普段の食生活も見直すのがおすすめです。妊娠に必要となる栄養素は多く、普段から栄養が不足していると生理不順などの原因になります。場合によっては排卵に支障をきたしてしまい、無排卵の月が続いてしまうケースも。普段から食べ物に気を遣っているかどうかで、妊娠の確率が大きく変わります。
妊活サプリはあくまで補助的に使うものです。普段の食生活や生活習慣が乱れていたら、効果が期待できないので注意してください。
飲むタイミングよりも続けることが重要になる
妊活サプリを飲む際は、飲むタイミングだけでなく続けることを意識する必要があります。
日ごろから不足しがちな栄養素がある場合は、一回サプリを飲んだだけでは改善されません。日々不足するものを補うようにしたり、全体のバランスをとる感覚で飲み続けたりする必要があります。
特に、飲み忘れたからと、まとめて飲むのは逆効果。吸収しきれなかった余分な栄養が、体の外に排出されてしまうだけです。栄養には、体に蓄積できるものと、そうでないものがあります。サプリメントの使いすぎによる栄養の過剰摂取が、妊娠に悪影響を与えることもあるため、あくまでも「適量」を習慣化することが大切です。
飲むタイミングを決めずにサプリメントを使い始めると、飲み忘れが生じやすくなります。ですから、タイミングを決めてしまうのがおすすめです。また、1日分ごとにピルケースに入れて、飲み忘れを防ぐという方法もあります。
サプリは薬ではないため、特定の食べ物との組み合わせが問題となるケースはほとんどありません。そのため、単純に自分が覚えておきやすいタイミングで飲んでしまうのも一つの方法です。
ただし、注意したいのは飲酒の習慣がある場合。体を温めて寝付きを良くするために寝酒を楽しむ人がいます。しかし、飲酒は睡眠を浅くしてしまい、正常な代謝を妨げてしまう原因に。そして、寝つきが良くなる代わりに、昼間に眠気を感じたり、夜中に目が覚めたりする原因となることもあるのです。飲酒が習慣化している方は、飲酒の量や頻度を見直したほうが良いでしょう。
飲酒だけでなく、寝る前に食べ物を食べる習慣がある場合も注意が必要です。胃に血液が集中するため眠りが浅くなり、代謝が弱くなる可能性があります。胃も刺激されるため、急激に妊活サプリの栄養を吸収しようとしてしまい、吸収しきれない栄養素が出てくる場合や、過剰に体が反応してしまう場合もあります。
就寝前にお腹が空いてしまった時は、睡眠の質を考えた上で、温かい飲み物で済ませるなど工夫をしたほうが良いでしょう。